コンセプト

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いつも身近にあった、畳。
いつの間にか、
遠い記憶の中に。

畳の歴史は、
1600年以上続いています。
この長期を耐え抜いた、
素晴らしい価値があります。

畳と、畳屋の在り方を
再構築するために、
わたしたちは、
畳の原料である
“い草”に着目して、
「農業と畳文化」という基本から
考え直しました。

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畳と、農業

畳は農産物です

畳は農産物です

「畳屋さんって、大変ですね」
と、お客様によく言われます。
皆様がイメージしている以上に、
畳産業は
厳しい状況にあります。
まさか日本から
“畳がなくなる”と思っている方は、
いないと思います。
でも、作り手がいなくなると、
世の中から
消えてしまうのです。

1970年
い草農家:8,000軒以上 /
畳店:18,000軒以上
2021年
い草農家:約350軒 /
畳店:約6,000軒

畳は、田んぼで育てられる
"い草"という植物から
できています。
い草の産地、最後の砦を、
私たちは守っていきます。

い草の植付け

い草の植付け

01.

家族総出で行う、株分け。
苗を一本一本、手で割っていく大変な作業です。

い草の植付け

02.

植え付けは12月、冷たい田んぼに手植えしていきます。

い草の植付け

03.

近所の人も応援して、一斉に植え付けられます。

い草の刈り取り

い草の刈り取り

01.

背丈ほどに伸びたい草、美しい緑が一面に広がります。

い草の刈り取り

02.

刈り取りは、水分をたっぷり含んだ深夜に行われます。

い草の刈り取り

03.

泥染作業。畳の香りの半分は、土の香りです。

い草の織り

い草の織り

01.

い草を、長さ、色味で細かく選別します。

い草の織り

02.

折れがないか、変色したものはないか、目で確認します。

い草の織り

03.

織機は、生産者の好みで改造され、独特の織りになります。

畳と、職人

ホンモノの畳

「ほんもの」ができるまでには、
多くの人の手と、
時間がかかります。

素材をつくる、農業。
私たちは、それが“文化の素”と考えています。
そして素材を加工する、職人。
人の感覚でしかわからない、
ものづくりの“領域”があります。

人に愛着を感じさせるものには、「ゆらぎ」があります。
い草、稲藁という、細くふぞろいな植物を組み合わせたものが畳です。
その自然素材を、人の手で作り上げることで独特の風合いが生まれます。

ものづくりの本質は、
人で決まります。
私たちは、
「作り手と使い手」、
人と人の想いが繋がることを
大切にしています。

私たちのこだわり

01.

畳職人の道具

畳をつくる道具は、畳職人が自分の手に馴染むように手作りしています。

畳職人の道具
畳職人の道具

02.

藁床の補修

見えないところも丁寧に、手をかけるほど良くなります。

藁床の補修
藁床の補修

03.

畳表の張り

手の感覚は繊細で、良い加減ができます。

畳表の張り
畳表の張り

04.

畳表の裁断

専用の畳包丁を使って裁断します。
この包丁のキレが良くないと、正確な寸法に仕上がりません。

畳表の裁断
畳表の裁断

05.

畳の平挿し

畳の縁(ヘリ)を手作業で縫い付けます。畳職人といえば、この姿が思い浮かびます。

畳の平挿し
畳の平挿し

06.

畳の敷き込み

畳一枚一枚の仕上がりはもちろんのこと、敷き込みの際に畳同士のバランスを調整することで全体が美しい仕上がりとなります。

畳の敷き込み
畳の敷き込み

畳と、八代。

私たちと連携する
農家さんたち

私たちと連携する農家さんたち

畳の原料のい草は、田んぼで栽培されています。
同じ品種のい草を植えても、
育ったい草の質は
全く違うものができます。
その違いは、
作り手の想いの違いです。

毎日田んぼに行く人、
週に一回の人。
毎年工夫に工夫を重ねる人、
毎年同じ事を繰り返すだけの人。
その点だけからも
製品に大きな差ができることが
わかると思います。

TATAMI-TOと連携している
熊本県八代のい草農家の皆さんは、
い草の作り手同士の
“人と人との交流“を
とても大切にしています。
互いに大切なパートナーとして、
お客様に
「やっぱり畳はいいなー。」
と言っていただけるように
心を込めて、ものづくりに励んでいます。
くどいようですが
「ものづくり」は「人」で
決まります。